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■ 銀イオンの歴史と特徴:井島貴金属精錬株式会社

 
 

歴史その1

 
欧州の貴族達は銀の壷に水を保管しておく事で、水の腐敗を防げる事を知っておりました。
また古代インドの医学書には遠征した際に銀の壷で飲料水を保存しました。

 

 

歴史その2


19世紀初頭にインドで発生したコレラ(日本ではコロリと死ぬことからコロリと呼ばれた)はアジア圏、アメリカ、欧州と世界中で猛威を振るいました。

欧州では河川の水を生活用水として使用していた人々にコレラが大流行し、飲料水とコレラの科学的な研究が始まる事となる。
 
ドイツ帝国(1871年1月18日から1918年11月9日)の医者であり有名な細菌学者でもあった”ロベルト・コッホ”は細菌を培養して検査する方法を確立し1883年にコレラの原因が河川の水の中に生息していたコレラ菌である事を発見した。

この発見を切っ掛けに水中の細菌類の殺菌方法に関する研究が本格的に始まり、1929年にドイツ人の”G,クラウス”が「銀が水に接する時に自然溶出する微量の銀イオンが水中の微生物を殺滅している」ことを発見しました。

その後、世界各国で上下水道の発達と共に大量の飲料水を殺菌する方法に銀イオンを応用した研究が世界各地で始まりました。
 
1930年に世界に先駆ける形でソ連で初めて銀イオン電解法(図1:銀イオン生成機構Cを参照)を用いた飲料水の殺菌装置を発明し、実際の浄水場に設置し稼動しました。

この銀イオン電解法を用いた飲料水の殺菌装置は、極微量の銀イオン(約0,05ppm)で高い殺菌効果を持ち、人体に対する毒性が確認されなかった事が実施結果検証され、飲料水に最適な殺菌手段として認められる事なり、その後もソ連国内に広く普及していきました。

1932年にはドイツで、1944年にはイギリスで、その後アメリカ、フランス、チェコスロバキア、西ドイツ、インド等でも水道水に銀イオン殺菌が採用されていきます。

では日本ではどうだったのでしょうか?
「微生物に及ぼす金属及び金属イオンの影響に関する研究」

と題した論文が東京帝國大学医学部において発表され、台湾やジャワ、中国奥地などの日本の占領地において、数多くの銀イオン電解法による殺菌施設を備えた大規模な浄水場が建設され、終戦まで住民の上水道として利用されていました。
 
戦後、当時の記録を検証した研究論文が発表されており、その論文には
「銀イオン電解法を用いた上水道施設は、0,05ppm程度の銀イオン濃度でグラム陰性及びグラム陽性の微生物やウイルス等にも高い抗菌効果を発揮し、急性疾患(赤痢、発疹チフス、コレラ。その他)をもたらす病原菌や大腸菌郡その他の細菌に対し極めて有効な消毒手段である事が明確であり、終戦まで利用住民には何らかの弊害も認められずに衛生的な水を供給していた」
と記載されています。

 

 

特徴その1


日本イオン株式会社により商品化された「浴場用銀イオン殺菌装置」
が昭和29年に発売し、この浴場用銀イオン殺菌装置により当時の浴槽水の汚染指標であった大腸菌数を銀イオン殺菌効果で規定値以下のゼロにする事が出来ました。

当時、共同浴場で流行していた感染症に膣トリコモナス・糸状菌による皮膚炎なども予防する事が出来たので、全国の大企業が競って採用するようになり、社宅や工場内の共同浴室、独身寮や保養所のお風呂などにも設置されました。この事からも分かる様に夜遅くの入浴者でも濁りや腐敗臭のない綺麗なお湯に入る事が出来る様になりました。

昭和50年代に入ってから、薬剤耐性菌MRSAに対しても、銀イオンは殺菌効果が有効であると判明し病院の設置されていた熱傷患者ぼ治療水槽やリハビリ用プール等で活用されました。

この事を切っ掛けとして塩素殺菌のような入浴刺激感や刺激臭がない銀イオンの利点が認められる事となり、当時の政策に老人福祉なども存在した事から、老人ホーム・デイケアーセンター等の老人保護施設の浴室にも数多く使用される事になりました。

平成に入ってからは日帰り入浴施設やスーパー銭湯などの利用者が極端に多い施設で活用され始めることになります。塩素殺菌と銀イオン殺菌の併用をする事でより高い殺菌力を得られる事が判明してからは塩素滅菌機と銀イオン殺菌装置の併用設置が盛んに行われています。

「Q: 純銀は殺菌・抗菌作用があるといいますが、どんな病原菌に効果が認められているのですか ?」
の項目に図が御座いますのでご参照ください。(銀板・銀線の原材料にございます)

 

 

特徴その2


銀を利用した食器や装飾品など、昔から銀を利用した商品はあり、今も銀を利用した商品は販売されて続けています。

もし、銀が人体に害があるとしたら、まず食器には使われなくなっているはずです。

なぜなら、銀が食品に付着したり、銀イオンとして溶け出し、人体の中に入る恐れがあるからです。また、銀に害があるとしたら、鉛のように、人体の中に入らないように、最善の注意が払われているでしょう。

勿論まだ銀の毒性が解明されていない可能性もありますが、銀そのものが有害であるという報告は、今のところ聞いたことがありません。銀の化合物が問題とされる事はありますが、少なくとも銀のみの場合は、毒性が無いと見るのが一般的です。

このように、人類は銀を利用し続けてきたという歴史を見て、銀は人体に無害であると判断できます。

厚生省には食品添加物として認められる位の安全性は担保されております。
厚生省行政情報-食品添加物リスト-既存添加物名簿収載品目リスト
(リストの90番目)※修正が入るとリスト順に変化がありますので御注意下さい。
最終確認日:2018年3月23日
厚生省行政情報

 
 

 ■ 銀は抗菌素材 ■ 抗菌作用が銀はナンバー1金属で銅・塩素の10倍の効果!

Q:4N 純銀は殺菌・抗菌作用があるといいますが、どんな病原菌に効果が認められているのですか

 
A:まず、4N純銀の殺菌力・抗菌力は半端ではありません。
   アリゾナ大学の研究では、「ほとんどの病原菌に対して殺菌効果が認められる」としており、
 
とくに「ブドウ球菌」「サルモネラ菌」「赤痢菌」「大腸菌」「レジオネラ菌」「ポリオウイルス」ロタウイルス」
「ヘルペスウイルス」などでの殺菌効果が証明されています。
 
銀イオンは、バクテリアなどの細胞に吸着し、バクテリアの細胞酵素をブロッキングして死滅させます。
 
銀がイオン化状態の時、5~10ppb(ppb=10億分の一)という、ごくわずかな量で優れた、殺菌・抗菌効果を発揮します。
 
欧米で、銀食器を使う文化があるのは、銀の美しさや毒のチェックだけでなく銀の殺菌・抗菌効果が大きく影響しています。
 
また、欧米では、公衆浴場etcの消毒は塩素でなく4N純銀による殺菌消毒が一般化してきています。
 
 

  
   銀イオンの殺菌効果が証明・認められた代表的な病原菌とウイルス
 
ブドウ球菌 中耳炎、肺炎、敗血症、髄膜炎、食中毒などの原因になる。
サルモレラ菌 チフス性疾患、急性胃腸炎、髄膜炎、関節炎などを引き起こす。 
赤痢菌 大腸粘膜 細胞内に侵入して化膿性炎症などを引き起こす。
クレブシェア 敗血症を起こす。 
レジオネラ菌 肺炎などを起こす。 
シュードモナス 消毒剤、紫外線、抗菌剤などに抵抗力があり、難治性感染症の原因になる。 
 ポリオウイルス 小児麻痺などを引き起こす。 
ロタウイルス  乳幼児の下痢症、学童の集団下痢症などの原因になる。 
 ヘルペスウイルス 持続感染を起こしやすい。 

*上記以外の病原菌やウイルスにも効果があるとして、研究が進んでいます。
 
                                            Q&Aの最終更新日 : 2024-09-26
 

 
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